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2021.03.11/動物看護師のつぶやき

3.11 東日本大震災から10年が経ちました

東日本大震災から10年が経ちました。

 

残されたものが出来る事は、亡くなられた方々や動物に思いを馳せるとともに、

学び、備えることしかできないのではないでしょうか。

 

私は動物病院で働くものなので、ペットとの同行避難について考えてみようと思います。

 

2015年には、環境省から「災害発生時には、飼い主が飼育しているペットを同行し避難しましょう」

という同行避難が推奨されました。

(避難先でペットと動物が一緒に過ごせる同伴避難とは意味が異なります)

 

しかし、2015年以降の災害時でも、避難所でペットの受け入れを断られたという話が後を絶ちません。

 

では、なぜ断られてしまうのでしょうか?

それは、災害が起きた際には、各自治体や各避難所の管理責任者に決定権が委ねられており、

避難所の責任者の方も、問題を起こさないために断っているのだと思います。

責任逃れのように感じられるかもしれませんが、

動物アレルギーの方が発作を起こしてしまう事や、動物が嫌いな方と好きな方でもめ事がおきてしまう事を避けたいことは当たり前だと思います。

 

たくさんの人が避難所で共同生活することになるので、その中に動物のアレルギーがある方、動物が苦手な方がいらっしゃっても当たり前なのです。

また、盲導犬や介助犬なども含め犬を飼っている方、猫を飼っている方、ウサギを飼っている方、他の小動物を飼っている方、、、

様々な事情の方がいらっしゃるのも当たり前のことです。

 

動物を飼っている方が、避難所で断られたり、断られるだろうと避難しないこと、

車中泊を選択され、自治体の配給が貰えなかったり、エコノミー症候群になってしまったりという問題も起こっています。。

 

詳細が決まっていないことで、避難所管理者も含めたくさんの方が不安を感じているのではないでしょうか?

私は猫を飼っていますが、犬と同じ部屋にクレートを置かれることも不安です。

(動物を避難させてもらえるのにわがままだと言われればそうかもしれませんが、猫や小動物を飼っている方は皆様ご不安ではないでしょうか?)

 

ではどうしたらいいのでしょうか、、、

自治体や獣医師会で決めてもらうことで解決できれば良いのですが、

3.11から10年たった今でもこの現状です。

同行避難での訓練が行われる自治体も増えていますが、

個人個人で住んでいる自治体に「ウサギ飼っていますが災害時どうしたらいいですか?」など

「不安です!」「困っています」という声を届けることはできるのではないでしょうか。

一つ一つの小さな声を大きくしていくことで動いていくかもしれません。

 

詳細を決めることで、動物のアレルギーをお持ちの方も、動物が苦手な方も、

各ペットのご家族の方も、避難所の管理責任者の方も皆の不安が軽減できるのではないのでしょうか。

人だけで避難すること、ペットを置いて避難出来ない方や車中泊で命が途切れてしまう事が少しでも減りますように…

 

 

また、ペットを飼っていらっしゃる方も日頃から備えておくことが大切です。

 

・予防できるものはしておくこと

・所有者を明示するものを付けておく

 

 

・基本的なトレーニングをしておくこと(クレートトレーニングなど)

 

 

・社会化トレーニングをしておくこと(知らない人やほかの動物に慣らしておくなど)

・備蓄物を用意しておく(食べ物、水、リード、ペットシーツ、薬など)

・ペットの預け先を探しておく

 

 

末筆ですが、被害に遭われた方には心よりお見舞いを申し上げるとともに、

震災で亡くなられた方々、動物たち、ご遺族の方々には心よりお悔やみ申し上げます。

どうかどうか安らかにお眠り下さいますように…

 

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<2021年3月の休診のお知らせ>

20(祝土)は通常通り、午前午後とも診療いたします

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ゆう動物病院
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