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2021.10.05/BLOG

猫ちゃんと一緒に「引越し」するときにできること

動物看護師のたづみです。

 

「犬は人に付き、猫は家に付く」

とはよく言ったもので、お家が変わることは猫ちゃんにとっては大事件です。

しかし、人だけ引越し、猫は置いていくなんてことはあり得ませんので、一緒に引越すこともあるでしょう。

そんな時に、少しでもねこちゃんたちのストレスを軽減したり、

新しいお家に早く慣れてもらう工夫をお伝えできればと思います。

 

①引越し前の準備

*キャリーやベッドなどを落ち着けるスペースにしておく

キャリーやベッドにおやつを置いておく、キャリーの穴越しに猫じゃらしなどで遊ぶなど

大好きな場所にしておきましょう。

 

*猫ちゃんグッズはサッと出せるようまとめておく

自分の匂いがついたもので安心します。

逆に自分の匂いが全くないことにとても不安や恐怖を感じます。

先に述べたベッドなども含めて、フリースやタオルケットなどは多めに洗濯せずにおいておくと良いでしょう。

トイレ砂は、新居のトイレに入れる用に使用していたものを少量取っておきましょう。

大好きなおやつやおもちゃも新居で急いで買いに行くことのないよう用意しておきます。

また、使っていた家具やカーテン、カーペットなど使えるものは使ってあげると猫にとっては安心です。

 

*体調を整えておく

事前にかかりつけ医で健康診断を済ませておきましょう。

健診をしていても、移動や新しい環境での猫のストレスは大きく、

排泄を我慢してしまったり、あまりの緊張で食事も喉を通らなくなってしまうことも少なくありません。

(事前に健診を済ませていることで、体調変化が起こっても引越しが原因である可能性が高いことが分かります)

また、新居近くの動物病院も事前に調べておきましょう。

 

②引越し中の安全対策

引越し当日は、知らない人の出入りが激しく行われます。

大きなものが移動したり、大きな音がすることもするでしょう。

それらに驚き、外に飛び出してしまった!!という話もあります。

出入りのあまりない、お風呂場などにトイレなど猫グッズと猫を入れ、

一時的に隔離しておくことをおすすめします。

その際には、戸締りの確認と風呂水は必ず抜いておきましょう。

数時間ではありますが、ペットホテルやかかりつけの動物病院に預けるのもいいかもしれませんね。

 

③引越ししてからのケア

移動や初めての場所、自分の匂いがないことなどで

猫ちゃんたちは心身ともにストレスmax !!

このドキドキや疲労をおさめるために、ゆっくり体を休めたいのに、

安心して体を休める場所さえ分かりません(+o+)

ねこ様、パニックです!!

 

*安心できる場所の確保

安心できる場所を部屋の隅や、押し入れなど静かな場所に設置してあげましょう。

事前に好きになってもらっていた、クレートやベッドの出番です!!

引越しの片付けなどでまだまだバタバタが続くと思いますので、

まずは人の動線があまりない場所に、身を隠せるスペースを用意してあげましょう。

私は押入れの隅に設置しました。

しばらくは近くで全ての行動を完結できるようトイレ(以前使っていた砂も入れておく)やフード、水も用意してあげましょう。

「大丈夫よ~」などと言って、引っ張り出すことは絶対NGです。

猫のペースを気長に待ってあげてください。

好きなおやつやフードなどをうまく使い、出てくるように促せるならそれも一つですが、

無理に引っ張りだすのはやめましょう。

 

少しずつ慣れて他の部屋も散策しはじめたときには、

各部屋にすぐに身を隠すことができるよう、段ボールBOXなどを用意するのもオススメです。

その際にも匂いのついたタオルケットなどを敷いておくと良いでしょう。

 

*トイレの位置を決める

引きこもっている場所の近くにトイレは置きますが、最終的なトイレも置いておきましょう。

引越し前の家での配置に近いところに設置してあげると早く覚えてくれます。

そして、そこにもそれまでに使っていた砂を入れておきます。

 

*観察

あまり頻繁に見る必要はありませんが、

フードを食べているか、おしっこは出ているか、優しく声をかけながら観察しましょう。

 

太っちょ猫さんが急に食べなくなると体に負担がかかってしまいますので、24時間全く食べない場合には、動物病院に相談しましょう。

 

*フェロモン製剤を利用する

当院の待合室にも設置してあるフェリウェイ。

これは、猫のフェイシャルフェロモンF3を含む製品です。

猫は、ごきげんな時や甘えたい時、おねだりする時などに、顔を擦りつけます。

お顔を擦りつけてくる仕草は、猫飼いなら至福の時だと思います(*´ω`*)

その時に出ているフェロモンがフェイシャルフェロモンF3です。

フレンドリーフェロモンとも呼ばれ、引越し先や初めて行く場所に、このフェロモンが拡散されていると、

「あれ??ここはもうオレがスリスリした場所かにゃ??」と少し知っている気になれる様です。

 

実際に入院室にフェリウェイ拡散器を設置している時と、していない時では猫のリラックス度が違う気がします。

引越し時には、スプレーではなく、拡散器がおススメです。

 

*マイクロチップデータの変更をする

なるべく早く、住所や電話番号などの変更の手続きを行いましょう。

日本獣医師会HP

マイクロチップ登録申請システム (aipo.jp)

郵送、FAXでも変更を行えます。

 

「鉄は熱いうちに打て!」引越しの勢いのままに済ませてしまいましょう!

 

 

備えていても相手は生き物です。何が起こるかは分かりません。

不安な事があれば、かかりつけの動物病院または新しい動物病院に相談しましょう。

備えることで、少しでも猫ちゃんと飼い主さまのストレスが少なくなりますように…☆

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<2021年10月の休診のお知らせ>

今月は通常通りの診察です。

定休:水曜・日曜午後

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ゆう動物病院
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(加古川・明石・稲美町からもアクセスしやすい明姫幹線沿です)
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