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2020.06.16/BLOG
熱中症のこと
動物看護師の田積です。
新型コロナが世界中を惑わしていても、
当たり前に梅雨が来たことに、何だかちょっとホッとしてしまいます。
例年であれば、うっとおしい時期がまた来たなぁくらいにしか思わないのですが、不思議なもんですね。
梅雨になると増えるのが、耳や皮膚のトラブル、心臓疾患の悪化
そして熱中症です。
室内飼育の場合、熱中症は意外かもしれませんが、夏よりも梅雨の方が多いです。
☆何故??? かというと、
・暑さに体が慣れていない
・湿度が高い
・まだエアコンなどを使い始めていない
などが原因です。
ちなみに人は発汗し、風が当たることで体温を低下しますが、
犬や猫は汗腺が肉球にしかない為、気化熱での体温低下は望めません。
ですので、「扇風機をまわしています」という飼い主さまの声はよく聞きますが、効果はあまり期待できないのです。
☆なりやすい犬や猫は、
・短頭種(パグ、シーズー、フレンチブルドッグなど)
・寒いところ原産の種
・濃い毛の色
・持病がある
・高齢
・肥満
人でも高齢になると、「のどが渇いたなぁ」と感じることも鈍感になるそうですので、
動物でも気を付けなくてはいけません。
人はそれも理解して前もって、水分の摂取を心がけることができますが、
犬や猫はそれを理解することができないので、飼い主さまが定期的に飲水させるなど飲水量を増やす努力が必要です。
☆症状
・元気がない
・動きたがらない
・過度なパンティング呼吸
・体が熱い
・吐き気や嘔吐
・下痢
・倒れて動かない
・意識がない
・けいれん
などです。
☆対処法
・涼しいところに行く
・冷やす(体温が高いようであれば。冷やしすぎにも注意)
・水分補給(意識があり、飲水できるなら)
少し休んで元気になる軽症であればよいですが、
治まらないのであれば、病院で速やかな治療が必要です。
重度の熱中症になってしまうと、治療を施しても致死率が約50%にもなるというおそろしい報告もあります。
早期の治療も大事ですが、やはり予防第一です!!
☆予防方法
・暑い時間に外にかない(人の高さよりも犬の歩く位置の方が暑いですよ)
・エアコンを使う
・飲水量を増やす
(肉のゆで汁などで味付き氷を作る、水を冷やす、流水にする、水場を増やす、こまめに水を変えるなど)
特に気を付けていただきたいのは、外飼いの動物です。
外飼いで繋いでいる犬は、涼しいとこへ避難することもできません。
すぐに、
・暑さをしのげる場所に行けるかどうか
・真昼でも暑すぎないか
を確認してあげてください。
毛皮やダウンコートを着て、炎天下の中いることを想像してみて下さい( ;∀;)
しっかりと食べ、ゆっくりと休んで、人も動物も元気に梅雨・夏を乗り越えましょう!!
次回は、外に出られない時の、犬猫のSTAY HOME法をいくつかご紹介したいと思います♪
<新型コロナウイルス感染症対策についてのお願い>
<6月の診療のお知らせ>
通常通り診療を行います。
<7月の診療のお知らせ>
7/23(祝・木)、24(祝・金)は休診とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますがご了承下さい。
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ゆう動物病院
住所:兵庫県加古郡播磨町西野添2-3-14
(加古川・明石・稲美町からもアクセスしやすい明姫幹線沿です)
電話:078-949-3020