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2019.09.20/BLOG

9/20~26 動物愛護週間です

動物看護師の田積です。

9月20日~26日は動物愛護週間です。

動物愛護とは、よく耳しますが、「動物愛護」とはいったい何でしょうか??

何か思ってたんと違う…と思うかもしれません!!

 

今回はちょ~っと小難しいことを書きましたが、せっかくなので、読んでもらえたら嬉しいです!

 

 

「動物愛護」とは、愛という情を持って接するべきとする倫理

動物の愛護及び管理に関する法律の第一条には、

「この法律は、動物の虐待の防止、動物の適正な取扱いその他の動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、

生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止することを目的とする。」

 

動物のためというよりは、人のため?という印象を受けます。

 

 

そんな中「動物愛護」とともによく聞かれるようになったのが、

 

「アニマルウェルフェア」です。聞いたことあありますか?

 

動物(アニマル)良い(ウェル)生活(フェア)という意味であり、

これは、動物が主語であって、動物の生活レベルが高い状態にあること。

高い認知能力と感受性、そして複雑な社会性を持つ動物には、それなりの尊厳をもって対応するべきとする倫理とされ

 

犬は犬らしく、猫は猫らしく、インコはインコらしく生活する権利があるよということです。

そこには「情」は必要なく、クールにその動物の生活レベルを高める技術を科学的に追及する必要があります。

本当の意味で犬とはどんな動物か、猫とはどんな動物か、インコとはどんな動物かを知らなければ、その動物の質の高い生活は提供できないのです。

 

 

アニマルウェルフェアの基本として定められているのが「動物の5 Freedoms」

日本では「5つの自由」などとも言われています。

「自由」→「解放」の方がしっくりくるかもしれません。

 

 

 <不適切な栄養管理からの自由>

大きくなってもらいたくないからフードを減らす、ステージに合っていないフード管理など

 <不快な環境からの自由>

長時間のケージ内放置や短いリードでの繋留飼育など

 <身体的苦痛からの自由>

体罰、病気やケガなどでも病院に連れて行ってもらえないことなど

 <精神的苦痛からの自由>

強要を用いたしつけ、怖がりな子への不適切な対応など

 <その動物らしい行動をする自由>

遊びの抑制や行動抑制、種や個体に必要な習性の抑制など

人が良いだろうと思って提供する環境が、その種によって良いとは限りません。

人から見た良い環境ではなく、その種、個に必要な環境を整えることが大切なんですね。

 

アニマルウェルフェアも動物愛護も違いはあれど、動物にとってはどちらも必要なこと。

 

この分野は、獣医学が責任をもって担当すべき課題ともいわれ、

もっともっとたくさんの動物病院が、

アニマルウェルフェアや動物福祉、動物行動学にまで配慮した上で、医療を提供できるよう、

また、飼い主さまへの指導ができるようになっていけばいいなぁと思います。

 

私は、「動物に尊厳をもって対応する」という言葉が一番しっくりきました。。。

 

ゆう動物病院
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